ナショナルギャラリーに行ったその日にぼくは1日ロンドンを歩き回り、徐々に街の雰囲気に馴染んでいった。ぼくの英語は通じたし、ロンドンにくる電車で覚えた不安は消えつつあった。しかし、やはり耳に入ってくる英語にはまだ馴れることができない。その分…
さて、観光のスタートである。 そこでぼくはまずヴィクストリアステーションで、市バスとアンダーグラウンドのパスを買い求めた。これは何日間か有効な市内交通、バスと地下鉄のフリーパスで、できるだけ交通費を節約したいツーリストには必需品だった。ぼく…
ぼくは、日本から一冊のガイドブックを旅の道しるべにと持ってきていた。「地球の歩き方」という当時は貧乏旅行者にとって定番のものだった。このガイドブックは所詮、投稿情報で作られているため、その情報と来たらいい加減きわまりない。しかし、そうゆう…
機は中東のバーレーンで給油し、現地時間の朝8時ごろロンドンのガトウィック空港にまもなく到着しようとしていた。いったい何時間機内にいたのかわからない。まる1日は機内にいたような気がしたが、おそらく20時間弱ほどだろう。ヨーロッパ上空を通過し…
「生まれてから今まで見た風景で、一番心に残ったものは?」と、ぼくは時々人に質問する。 人によって答えは違うし、なかなか答えが返らない場合もある。実はぼくはその答えを持っていて、実はこうゆう質問をするときはそれを語りたい時である。それがぼくと…
はじめまして hisajiと申します。 初めてブログというものを始めてみましたが このブログは私自身のことを書くために始めたものではございません。 私の知人が遺した文章があり、彼はそれを一部の人達だけに公開していましたが その存在を知っていた方々にデ…